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肺炎球菌ワクチン「キャップバックス®」の取扱いを開始しました!
5 年ごとの接種不要・終生1回のみ接種でOK
65歳以上の方 または 肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる成人の方へ
令和7年11月20日(木)より、新しい肺炎球菌ワクチン「キャップバックス®筋注シリンジ」の接種ができるようになりました。
*キャップバックス®のワクチンの特徴について*
1)2025年10月に上市された新しい肺炎球菌ワクチンで、自費のワクチンとなります。
2)侵襲性肺炎球菌感染症(髄膜炎・菌血症を伴う肺炎)の原因となった血清型に対するカバー率が80.3%であり、これまでの「ニューモバックス®NP」56.6%のカバー率よりも高くなっています。
3)「ニューモバックス®NP」などではカバーしきれなかった8種類の型も含め、21種類の肺炎球菌に対応しています。
4)「結合型ワクチン」であり、免疫が長く持続しやすい特徴があります。
5)1回の接種で終生免疫が得られるとされており、ニューモバックス®NPのような5年ごとの再接種は不要です。
6)過去に肺炎球菌ワクチンを接種した方は、1年以上の接種間隔をおいて接種することが可能です。
7)肺炎球菌以外のワクチンと同時接種が可能です。
*このような方におすすめです*
1)65歳以上の方
または
2)肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる成人
リスクが高いとされるのは以下の状態の方です
・慢性的な心疾患、肺疾患、肝疾患又は腎疾患
・糖尿病
・基礎疾患もしくは治療により免疫不全状態である
・先天的または後天的無脾症
・鎌状赤血球症またはその他の異常ヘモグロビン症
・人工内耳の装用、慢性髄液漏等の解剖学的要因により生体防御機能が低下した者
*接種概要*
・接種開始日:令和7年11月20日(木)〜
・接種回数:1回(追加接種不要)
・費用:15,000円(税込・自費)
・予約方法:お電話または窓口にてご予約ください。
※本ワクチンは任意接種(自費)であり、公費助成の対象外です。
※注射部位の赤みや腫れ、軽い発熱などの副反応がみられる場合がありますが、多くは1〜2日で治まります。
※ショック、アナフィラキシーなどの副反応が起こる恐れがあります。
*肺炎球菌ワクチンが推奨される理由*
日常でかかる肺炎の原因となる細菌の第1位が「肺炎球菌」です。肺炎で亡くなった方のうち65歳以上が占める割合は97.8%となっています。(厚生労働省人口動態調査2023年)
肺炎は、抵抗力や免疫力の低下などが要因となり、基礎疾患の有無や加齢によってかかりやすくなります。基礎疾患の治療やコントロールとともに毎日の感染予防とワクチン接種で肺炎球菌による肺炎を予防しましょう。