summary
病院概要
ご挨拶
〜令和5年4月より医師の働き方改革により、日祝診療及び時間外診療の休止へ〜
「吉野に24時間365日対応の外来診療を」という思いで、令和元年より3年間、日曜祝日と夜間も診療ができる体制をとってまいりました。この間、新型コロナウイルスという長期にわたって変異を繰り返し、私たちの生活に大きな負担をもたらす新興感染症との闘いもあり、夜間、日祝にも対応した発熱外来や検査へ対応することで、地域の皆様にも当院の24時間365日という体制がお役に立てたのではないかと自負しております。新型コロナウイルス感染症の拡大による波が押し寄せた際の発熱外来においては、診察や会計の待ち時間が長くなり、検査件数も制限せざるを得ない状況になるなど、患者さまにもご負担をお掛けすることも多々ありましたが、ご理解とご協力をいただきましたことに感謝いたしております。
ようやくこの新型コロナウイルスとの闘いも出口が見え始めたようですが、医療業界には、新しい大きな波が押し寄せております。国の進める働き方改革により令和6年4月から医師にも時間外労働の上限規制などの改革が適用されることとなり、日祝や夜間診療に対応する医師の確保が極めて困難となりました。令和6年を前にして、すでに医師の時間外労働や宿日直の勤務状況を改善するよう取り組まなくてはならず、診療体制を大きく見直さざるを得ない状況となってしまいました。このため、令和5年4月より日祝診療と時間外診療を行うことができなくなりました。「24時間365日外来診療する!」という当院の方針を掲げ、スタッフとともに勇往邁進してきただけに、この働き方改革による日祝外来休止は「国の方針だから」ということでは納得できない気持ちを抱えながらの苦渋の決断となりました。何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
当院のもう一つの柱である「在宅医療」においては、令和4年5月より「機能強化型在宅療養支援診療所(単独型)」となりました。訪問診療、往診、訪問看護におきまして、今後も24時間365日対応できる体制を更に強化してまいります。緩和ケアやインスリン管理、 胃ろう交換、気管切開管理など、在宅でも安心して暮らせますよう、またご家族の負担軽減なども含め、当院に入院できるようバックアップをしております。
検査につきまして、当院には内視鏡検査を行う医師が常勤、非常勤合わせて6名おり「日本消化器内視鏡学会 認定消化器内視鏡専門医」の資格を有しております。また、「日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡技師」も在籍し、検査と治療の介助や補助業務を行っていますので、より安心して検査を受けていただけるよう努めております。腹部エコーなどの検査も日本超音波医学会認定超音波検査士(消化器領域・循環器領域・検診領域)のスタッフが対応いたします。スタッフそれぞれの専門領域を極め、技術の向上を図り、お一人お一人に丁寧に向き合うことにより、「また次も診てもらいたい」と思っていただける医療サービスを提供してまいります。
医療業界にも押し寄せた働き方改革ですが、スタッフにとっても健康で家庭との両立、プライベートの充実が図れる働きやすい職場環境づくりと技術とサービスの質の向上を図っていく時間をとることで、『スタッフにも選ばれる医療機関』そして地域の皆様の健康を守る「かかりつけ医」として、『地域の皆さまに信頼して選んでいただける医療機関』となりますよう、これからも邁進したいと考えております。